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┃相続コラム |
近年の高齢社会を見据え相続法の大きな見直しが行われました。 相続コラムでは、相続に関連する最新のあらゆるトピックをお届けいたします。 税理士の視点から分かりやすく解説し皆様のお役に立つコラムにしてまいります。 |

こんにちは横浜市南区井土ヶ谷で安心な相続のお手伝いをしている税理士・公認会計士の佐々木彰です。
今回のコラムでは、「親との相続の話を、どうやって切り出せばいいのか?」についてお話しします。
「相続の話」はデリケートで、どこから手をつければいいか悩む方が非常に多いテーマです。
“親が元気なうちに話しておくことの大切さ”はわかっていても、いざその場面になると、つい先延ばしにしてしまいがち。
今回は、そんな第一歩を踏み出すための考え方と実践例をお伝えします。
まだエンディングノートをお持ちでない人はTOS佐々木会計のエンディングノートをご利用ください(2種類のエンディングノートになっております)
1.相続の話がなぜ難しいのか
相続の話には、「お金」「死」「家族間の感情」という3つのデリケートな要素が含まれます。
特に親世代にとっては、「まだ早い」「縁起でもない」と受け取られがちで、子どもから話しづらいものです。
2.話を切り出すタイミングときっかけ
自然な形で話を始めるには、「きっかけ作り」がポイントです。
例1|知人の相続話を聞いたとき
「○○さんのところ、相続のことで大変だったみたい」
例2|テレビ番組や新聞記事
「こんなニュースがあったけど、うちは大丈夫かな?」
家族の誰かの誕生日や年末年始など、「家族で集まるタイミング」も良い機会です。
3.実際に横浜市の相談者からいただいた相談です
ケース①|60代男性が80代の父に相続の話をしたいが・・・
「財産の話なんて、親不孝と思われたくない」と躊躇していた相談者。
私からは“親の思いを聞く”というスタンスで、「これからの暮らしで不安なことない?」という形で切り出す方法をご提案しました。
ケース②|長女が母と話せないまま母が急逝し、相続争いに発展
「元気だからまだ大丈夫と思っていた」と話されていましたが、結果的に兄弟間で話が食い違い、大きな負担となってしまいました。
“話す勇気”が大きなリスク回避になると痛感されたそうです。
4.失敗しないための注意点
● 一方的に話を進めない
● 相続の話=“家族のこれからを考えること”という前提で進める
● 財産より「気持ち・意志」を中心に聞く姿勢を持つ
5.まとめ
相続の話は、「不安」や「争い」を未然に防ぐ最大の準備です。
話すことで、家族間の信頼関係がより深まることもあります。
まずは、“相談”ではなく“共有”というスタンスで始めてみましょう。
おわりに
相続は、「いずれ」ではなく、「今」準備するものです。
そしてその準備は、「亡くなった後の話ではなく、“生きている今を安心して過ごすための仕組み”」でもあります。
「そろそろ考えるべきかな」と思ったその瞬間が、始めどき。
まずは、ご家族で小さな一歩を踏み出すことから始めませんか?
横浜市南区・井土ヶ谷で、相続と老後のご相談に数多く対応してきた経験から、地域特有のご事情にも配慮しながらサポートします。
次回のコラムでは、「親が相続対策に乗り気でないときの向き合い方」についてご紹介します。
どうぞお楽しみに!
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終活や相続に不安がある人たちへ37 ~親が元気なうちにしておくべき3つの相続準備~ |
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